double exponential moving average(二重指数移動平均)って何?MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。
そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。
最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。
インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。
今回はテクニカル指標、トレンド系の「double exponential moving average」。
日本語だと二重指数移動平均とかDEMAとか言います。
XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。
Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。
また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。
DEMAをざっくり解説
※MT4には二重指数移動平均は標準搭載されておりませんのでご注意ください。
ざっくり言うと、突発的なノイズ(そこだけ違う動きをするような足)の影響を受けにくくし、EMAより早くトレンドに反応するよう出来たのがDEMAです。
指数移動平均(EMA)についてざっくり説明します。
EMAは前回のEMAの値と現在の値(終値とか)の2つ合わせて100%になるようにして、その値を足したものです。例えば前回を30%にし、現在を70%で割り振ると
(前回のEMAの値 × 0.3) + (現在の値 × 0.7) = EMA
のようになり、現在の値を濃く反映させることが出来るのがEMAです(ちなみにこのパーセントはMT4・MT5で規定値(上記の値ではないです)のため変更は出来ません)。
ただEMAは結果的にシンプルな移動平均ではあるため、ノイズ(指標通りにならない暴騰落など)に影響される部分が残ります。
このノイズを平滑化して極力影響を減らそうとしたのがDEMAになります。
DEMAの式は2倍したEMAから2回平滑化したEMAを引けば算出することが出来ます。
より滑らかなEMAという認識でよいかと思います。
MT5での設定方法
1.パラメータ
①期間:期間を設定できます。MT5の初期値は14です。
②シフト:DEMAを左右にずらすことが出来ます。プラスの値で右に、マイナスにすると左にずれます。
③適用価格:指標をどの値で計算するか設定できます。
- Close →足の終値で計算します
- Open →足の始値で計算します。
- High →足の最高値で計算します。
- Low →足の最安値で計算します。
- Median Price (HL/2) →足の最安値と最高値を足して割った値(÷2)で計算します。(中間価格)
- Typical Price (HLC/3) →足の最安値と最高値と終値を足して割った値(÷3)で計算します。(典型的価格)
- Weighted Close (HLCC/4) →足の最安値と最高値と、終値を2倍した値を足して割った値(÷4)で計算します。(加重平均価格)
④スタイル:線の色・種類・太さを設定できます。
2.レベル
全く同じ線を複数表示させることが出来ます。
線ごとに線の色・種類・太さ・場所(レベルをプラスマイナス変更し上下に動きます)を設定し追加することが可能です。
3.表示選択
線の表示を設定します。