triple exponential average(3重指数移動平均)って何?MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

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チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。

そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。

最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。

インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。

今回はテクニカル指標、オシレーター系の「triple exponential average」。

日本語だと3重指数移動平均とかTRIXとか言います。

XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。

Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。

また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。

解説

※MT4には3重指数移動平均は標準搭載されておりませんのでご注意ください。

上の画像で言うと下の赤い線が3重指数移動平均です。

3重指数移動平均はざっくり言うと、売られ過ぎ買われ過ぎを表したオシレーターとなります。

MT5にはまったく同じ日本語名のインジケーターがトレンド系に存在します。

それが画面上の黄緑の線、triple exponential moving average(3重指数移動平均、TEMA)です。

英語だとトレンド系のインジケーターにはmovingの記載がありますが、オシレーター系のインジケーターにはmovingの記載はありません。

日本語では同じですが、内容は似て非なるものとなります。

画像を見ても形状は似ていても細部は異なることが分かります。

当然TRIXとTEMAは計算式も異なります。

TRIXは正と負があり、0が画像で言う横に伸びている白い点線です。

上が正で下が負になり、TRIXがこの0の線を交差したタイミングがシグナルになります。

上から下に0を突き抜けた場合は売りのシグナル、下から上へと0を突き抜けた場合は買いのシグナルとなります。

TRIXは3回も平滑化しているのでノイズや騙しが少ないことが特徴的です。

MT5での設定方法

1.パラメータ

①期間:平均を出す期間を設定できます。MT5の初期値は14です。

②適用価格:移動平均線をどの値で計算するか設定できます。

  • Close →足の終値で計算します
  • Open →足の始値で計算します。
  • High →足の最高値で計算します。
  • Low →足の最安値で計算します。
  • Median Price (HL/2) →足の最安値と最高値を足して割った値(÷2)で計算します。(中間価格)
  • Typical Price (HLC/3) →足の最安値と最高値と終値を足して割った(÷3)で計算します。(典型的価格)
  • Weighted Close (HLCC/4) →足の最安値と最高値と、終値を2倍した値を足して割った値(÷4)で計算します。(加重平均価格)

②スタイル:線の色・種類・太さを設定できます。

2.レベル

指標に新たに横に直線を追加できます。

線ごとに線の色・種類・太さ・場所(レベルをプラスマイナス変更し上下に動きます)を設定し追加することが可能です。

3.スケール

①スケールの継承:1コ前の指標のスケールを引き継ぎます。つまり前回見やすく設定したインジケータのスケール情報を利用できるってものです。

②ラインによるスケール:可変だったスケールを値を指定して固定できます。チェックを入れると右側に三角形が表示されてそこでスケールを操作することも可能です。

・スケールパーセント→1~99%まで変更可能(動かすことで全体的な底上げがされます)。

・スケール値→マイナスにも設定可能。

③最小値の固定:下限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。

④最大値の固定:上限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。

4.表示選択

線の表示を設定します。