triple exponential moving average(3重指数移動平均)って何?MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

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チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。

そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。

最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。

インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。

今回はテクニカル指標、トレンド系の「triple exponential moving average」。

日本語だと3重指数移動平均とかTEMAとか言います。

XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。

Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。

また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。

3重指数移動平均をざっくり解説

xm_46.png

画像で言うと黄色い線がTEMAとなります。

ざっくり言えば、EMAやDEMAに近い線を描きます。

指数関数といえば、直近の価格に比重を置いた移動平均になりますが指数移動平均(EMA)、二重指数移動平均(DEMA)となるにつれて、よりノイズの影響を受けにくい線になっていきます。

線だけ見てもただの移動平均線にしか見えないかと思いますので比較画像を用意しました。

xm_47.png

これです。

黄色がTEMA、緑がDEMA、白がEMAです。

線が細くて分かりづらく申し訳ありません。。

TEMAが足に近くて、EMAになるほど大まかな線を描くようになります。

ちなみに期間は全て14日です。

TEMAの特徴はEMAよりトレンドへの反応が早く、ノイズのような一時的な急こう配には反応しづらい移動平均線になります。

EMAは画像のようにまったり動きますが、TEMAはやや早めに反応しています。

また過度なノイズにも反応が弱い印象があります。

ちなみにDEMAはTEMAとEMAの真ん中のような反応をします。

移動平均線は反応速度であったり、ノイズの排除率であったり、視覚的には微妙な違いですが、様々な種類があります。

有名な指標はMT5では表示可能なものになりますので、自分の取引に合った移動平均線を探してみましょう。

ちなみにMT4にはDEMAとTEMAは標準搭載されておりません。

MT4で利用したいのであれば、ユーザーが作成されたインジケーターを利用するか自身でMT4のインジケーター作成のプログラム言語、MQL4を学んで作成するなんてことも出来ます。

MT5での設定方法

1.パラメータ

①期間:期間を設定できます。MT5の初期値は14です。

②シフト:DEMAを左右にずらすことが出来ます。プラスの値で右に、マイナスにすると左にずれます。

③適用価格:指標をどの値で計算するか設定できます。

  • Close →足の終値で計算します
  • Open →足の始値で計算します。
  • High →足の最高値で計算します。
  • Low →足の最安値で計算します。
  • Median Price (HL/2) →足の最安値と最高値を足して割った値(÷2)で計算します。(中間価格)
  • Typical Price (HLC/3) →足の最安値と最高値と終値を足して割った(÷3)で計算します。(典型的価格)
  • Weighted Close (HLCC/4) →足の最安値と最高値と、終値を2倍した値を足して割った値(÷4)で計算します。(加重平均価格)

④スタイル:線の色・種類・太さを設定できます。

2.レベル

全く同じ線を複数表示させることが出来ます。

線ごとに線の色・種類・太さ・場所(レベルをプラスマイナス変更し上下に動きます)を設定し追加することが可能です。

3.表示選択

線の表示を設定します。