MT4・MT5で一括決済に便利なOneClickCloseのざっくり取扱説明書

この記事ではMT4・MT5での一括決済に役立つEA(エキスパートアドバイザ)「OneClickClose」の使い方をざっくり解説していきます。
複数のポジションを持っているときに一気にクローズしたい、決済したいと思うタイミングがあると思います。
その際に決済のボタンを連打してもすぐに全て決済が完了するわけではありません。
決済をスムーズにまとめて実行してくれるのがこのOneClickCloseなのです。
今回はこのOneClickCloseのダウンロード方法から、インストール方法、設定方法まで初めて利用する方でもかゆいところに手の届くような部分を解説していきます。
【最終更新:2019/10/29】
目次
OneClickCloseとは何?
MT4やMT5で複数取引を一括決済しようと思うと右クリックでイチイチ決済ボタンを押したり、板注文画面を連打したりしてしまう場面があるかと思います。
しかも連打するとぶわああんって音でエラーで決済できず弾かれたりします。
一括決済を行いがちなチャートの暴騰落では尚更反応が鈍くなります。
XMTradingのサーバーに負荷が掛かっているため、しょうがない部分ではありますし、そのタイミングでポジションを持っている我々にも少なからず非はあります。
しかし、ポジションを一括決済できるEAがあります。
それが「OneClickClose」です。
正直、OneClickCloseを提供されているサイト様のほうが親切丁寧に書かれていますので、そちらを読めば大体分かると思います。
導入方法から設定変更までしっかりされている良心的サイト様です。
XMTrading初心者の方にも分かるような内容です。
下部リンクからソフトのダウンロードも可能で、勿論無料ですし僕も使ってます。
怪しいと思われる方は各々ググってみてください。
FX研究日記「OneClickClose」
OneClickCloseのざっくり手順書
ざっくりとだけダウンロード方法を説明すると、
※下記のOneClickClose.zip内にpdfの解説書が同封されていますので合わせてご参照ください。
MT4のOneClickClose設置方法
- まずは上のリンク先からOneClickClose.zipをダウンロード
- zipファイルを解凍し、MT4フォルダを選択(中にOneClickClose.ex4があります)
- MT4の[ファイル]の所に[データフォルダを開く]をクリック
- [MQL4]内の[Experts]フォルダにOneClickClose.ex4をコピー
- [ナビゲーター]ウィンドウ内のエキスパートアドバイザで右クリックし[更新]を選択(またはMT4を再起動させる)と[ナビゲーター]のエキスパートアドバイザ内にOneClickCloseが表示される
MT5のOneClickClose設置方法
- まずは上のリンク先からOneClickClose.zipをダウンロード
- zipファイルを解凍し、MT5フォルダを選択(中にOneClickClose.ex5があります)
- MT5の[ファイル]の所に[データフォルダを開く]をクリック
- [MQL5]内の[Experts]フォルダにOneClickClose.ex5をコピー(他にもフォルダが存在しますがその中でも構いません)
- [ナビゲータ]ウィンドウ内のエキスパートアドバイザで右クリックし[更新]を選択(またはMT5を再起動させる)と[ナビゲータ]のエキスパートアドバイザ内にOneClickCloseが表示される
後は、ダブルクリックするか、入れたいチャート画面にドラッグアンドドロップすることで初期設定画面が出ます。
こんな感じです。公式サイト様では“4”の箇所だけが曖昧なので注意してください。
もう1点大事なことがあり、MT4・MT5画面上部に「自動売買」なるボタンがあります。
それを「オン」(緑の再生マークがEAが許可になっている状態です)にしておかないとOneClickCloseは動作しません。
それはEAが自動売買の機能を使用しているからです。
・・・というより、自動売買のシステムがEAのようなものなので、移動平均線のような指標のインジケータとは違うジャンルになるんです。
インジケーターはグラフを表示するなどの計算はしてくれますが、取引の動作には関与しません。
取引の動作にも関与してくるのが、EAなんです。
OneClickCloseのボタンを押すと本来自分で押さなければならない決済ボタンを自動で処理してくれます。
この動作がEAを必要とするわけです。
またMT4・MT5での自動売買機能オンのほかにEAごとにも自動売買の許可を与える必要があります。
ちなみに設定画面の開き方は
- MT4が右クリック、[エキスパートアドバイザ][設定]
- MT5が右クリック、[エキスパートリスト]で任意のEAを選択し[プロパティ]
となります。
MT4ではデフォルトで[自動売買を許可する]にチェックが入っている場合が多いですが、MT5の場合は[自動トレーディングを許可する]にチェックが入っていない時が多いのでチェックを入れましょう。
実際にEAを入れるとこんな感じに表示されます。
[close sell]でOneClickCloseを表示しているチャート上の全ての売り注文の決済
[close buy]でOneClickCloseを表示しているチャート上の全ての買い注文の決済
[close all]でOneClickCloseの表示関係なく全チャートの全ての注文の決済
がボタン一つで可能になります。
OneClickCloseの設定方法
また先ほど解説した設定画面にてボタンの詳細を設定できます。
ここでボタンの色や大きさ位置の設定が出来ます
詳しくは公式サイト様にわかりやすいものがあるのでそちらを参考にしてください。
MT4ではボタンの上で右クリックすると文字の色と文字の入力を変更出来ます。
設定画面での注目点
まずは全決済ボタンの表示の設定です。
上記で触れた通り、全決済ボタンはOneClickCloseを表示しているチャート関わらず全てのポジションを決済してしまう強力なボタンです。
これを誤って押してしまうことで予期せぬ損益を被ってしまうかもしれません。
なのでもし全決済ボタンが不要と思われる方は設定画面にて[全決済ボタン設定]をfalseにしましょう。
そうすれば[CLOSE ALL]ボタンは非表示となります。
次に複数決済モードです。
デフォルトでtrueになっているかと思いますが、これが仮にfalseになっていると設置しているチャート画面の全ての対象ポジションではなく、新しいポジションから1つ決済される仕様となりますので注意してください。
最後にマジックナンバー指定クローズです。
これは、、、正直僕には分かりませんでした。
0を設定すると裁量トレードが対象となりクローズされます。
買いボタンと売りボタンはOneClickCloseを表示しているチャートが対象となります。
あれ、OneClickCloseで決済できない?
原因としては自動売買の設定で何かしらの不具合がある可能性もあります。
例えば自動売買を停止(画面上部のアイコンが赤い停止マーク)したままOneClickCloseをチャートに設置した場合は当然EAが止まってますので機能しません。
そのことに気付いてOneClickClose設置後に自動売買をオンにしても設置後だと相変わらず反応しません。
これは僕が経験済みです。
ではどこが原因でしょうか。
さっくり手順書でもお話ししたEAごとの設定にある自動売買の許可にチェックを入れてないことが原因です。
この両方をオンにした状態で初めてEAは機能しますので、忘れずに両方を確認しましょう。
ちなみにMT4の「OneClickClose」のボタンは押してもボタン自体にアクションがないです。
実際にクローズされているかは画面下部のポジションを見るしかないのですが、正常に動作していればちゃんと決済されます。
MT5は打感があるので分かりやすいのですが、MT4にはないのです(もしかしたら僕のPCや設定に原因があるのかもしれませんが・・・)。
oneclickcloseがうまく動かなくなった場合についての対応方法についてはコチラに詳しく書きましたので、良ければ参考にしてみてください。