MT4・MT5のチャートのプロパティの設定方法を分かりやすく解説します

この記事ではMT4・MT5のチャートのプロパティではどのような設定が可能なのかを解説していきます。
- 足の色を変更したい
- 買いライン(Ask line)を表示させたい
- チャートの価格軸を固定したい
などチャート画面に関するさまざまな設定が可能になります。
また設定は可能だけどこの項目ってどんな意味があるのだろう?と思う部分もあるかと思います。
なので項目ごとにもちょっとした解説や解説記事へのリンクなどを貼りますので、よかったら参照してみてください。
MT4では名称や項目の有無などに違いもありますので、それについてもしっかり触れていこうと思います。
MT5のプロパティ画面のタブごとに解説していきます。
項目名の()はMT4での名称になります。
共有タブで設定可能な項目
バーチャート・ローソク足・ラインチャート
チャートを3つの種類から変更できます。
チャートを前面に表示
チャート画面でチャートの足と垂直線(縦線)や水平線(横線)、トレンドラインなどのオブジェクトがかぶってチャートが見づらいという場面でこれを使います。
「チャートを前面に表示」にチェックを入れるとオブジェクトよりチャートが前面に表示されるようになり、オブジェクトが足を邪魔することがなくなります。
逆に足が邪魔な場合はチェックを外すことでオブジェクトが前面に表示されます。
チャートの右端移動
普段はチャート画面の右端に最新の足が表示されるものになりますが、これにチェックをいれることで最新チャートの右端に空白・余裕ができます。
インディケータやEAで未来のチャート推移を表示させるようなものを利用している場合はこれにチェックを入れることで、画面上に該当情報を表示させることができます。
MT5のインディケータでいうと「FlameChart」のようなものが当てはまるかと思います。
MT5にあるインディケータのFlameChartをざっくり解説
チャートの自動スクロール
初期設定だと、相場で価格の変動があった際は自動でチャート画面上に反映され、最新の足が見えるような状態になります。
過去のチャートを確認していも、価格変動があった際は問答無用で最新画面まで強制移動されてしまいますので不便に感じる場面もあるかと思います。
これではなかなか過去のチャートを確認することは難しいので、このチェックを外すことで自動遷移が停止することができます。
なおこの設定は画面上部や当該チャートで右クリックしても同じような設定ができる箇所があります(自動調整や自動スクロールとなっている場所もあります)。
スケール【MT5のみ】
チャートの足の大きさを調整できます。スケールを小さくすれば足の大きさも小さくなり、より多くの足が画面上に表示されますが、足が小さいため見づらくなることもあります。
逆に大きくすれば情報量は減ってしまいますが、ひとつひとつの足の状況は分かりやすくなるかもしれません。
スケールを1対1に固定
選択しているチャートの画面の表示されている縦軸の大きさが自動で固定されます。
表示される範囲は固定で、マウスやキーボード操作によってチャート画面の移動ができます。
これにチェックを入れると「スケールを固定」も自動でチェックが入ります。
価格変動で縦軸の上限を超えたとしても表示されませんし、過去のチャートを確認した際に見切れたとしても自力で枠内に収める必要があります。
またMT5では画像のような縦軸にスクロールバーが表示されるので、ドラッグアンドドロップすることで高速移動もできます。
スケールを固定(スケールの固定)
「スケールを1対1に固定」の表示範囲を設定できるものと思ってください。
価格変動があり価格が画面から見切れても画面に収まるように最適化されませんが、あらかじめ表示可能な価格幅を設定することができます。
また設定後も縦軸をドラッグすると視覚的なサイズ変更もできます。
バーのスケールポイント【MT5のみ】
スケールを固定した際に表示されるスクロールバーの大きさを設定できます。
大きさを設定する=表示される縦軸、価格幅の大きさも変わりますのでご注意ください。
表示タブで設定可能な項目
ティッカーを表示【MT5のみ】
チャート画面左上の商品名(EURUSDなど)や時間足(1Hなど)が記載されている部分の表示・非表示を設定します。
OHLCを表示(四本値表示)
データラインには左から最新のチャートのバーの始値、高値、低値、終値のデータを表示・非表示を設定します。
上記のティッカーが非表示の状態で、これにチェックを入れると強制的にティッカーにもチェックが入ります。
クイックトレーディングを表示【MT5のみ】
チャート画面左上に左から板注文画面ウィンドウ、取引パネル(ワンクリックトレーディング)画面ウィンドウを表示・非表示を設定するアイコンを表示させます。
売りラインを表示【MT5のみ】
売り(Bid)ラインの表示・非表示を設定します。
MT4では非表示にはできません。
買いラインを表示(Askのラインを表示)
買い(Ask)ラインの表示・非表示を設定します。
直近約定値を表示【MT5のみ】
おそらくXMTradingでは利用できない機能です。
チェックを入れても反応しませんでした。
metatrader(MT4・MT5のMTの正式名称)公式サイトにも「適切な銘柄価格がサーバによって提供されている場合のみに表示することができます」とあるので、おそらくXMTradingでは提供していない、または提供しているが僕が提供している銘柄を見ていないかになります。。。
おそらくないとは思いますが、利用したい場合は各自でご確認いただければと思います。
期間区切りを表示(期間区切り表示)
チャート画面に等間隔の区切り線を表示させます。
時間足ごとに表示の幅は決まっており、以下の幅で表示されます。
・1日ごとの区切りが表示→1分足~1時間足まで
・1週間ごとの区切りが表示→4時間足
・1か月ごとの区切りが表示→日足
・1年間ごとの区切りが表示→週足と月足
グリッドを表示(グリッドの表示)
格子状の点線をチャートに表示させます。
デフォルトはグリッド線が表示されているかと思いますので、どちらかといえば非表示にする場合に利用するかと思います。
ティックボリュームを表示
チャートの画面下にティックボリュームを表示させます。
いわゆる出来高です。
表示色はチャートのプロパティから設定変更が可能です。
表示されている場合は削除することができます。
同一チャート画面で出来高と同時表示ができませんので注意してください。
同時表示したい場合はボリューム系のインディケータから表示させた方がよいかもしれません。
出来高を表示【MT5のみ】
当該チャート画面の左上に出来高(ボリューム)を表示します。
左からティッカー、OHLCの次に表示されます。
OHLCを表示していないとチェックを入れても可視化されませんのでご注意ください。
同一チャート画面でティックボリュームと同時表示ができませんので注意してください。
同時表示したい場合はボリューム系のインディケータから表示させた方がよいかもしれません。
オブジェクトの説明を表示(ライン等の説明を表示)
チャート上に表示しているオブジェクトの補足説明のようなものが表示します。
画像で言うと、取引履歴(後述)のラインの補足説明がチェックを入れることで加わります。
この機能はあらかじめ用意されたオブジェクトのみなので、チェックを入れても変化がないオブジェクトもありますのでご留意ください。
チャート上にポジションとオーダーを表示
ポジションを持っている際に、どの価格で売買を開始したかを、線として表示させるものです。
画像で言うと、中央の緑の点線になります。
また左端にはBUY・SELL/ロット数/売買価格の情報も併せて表示されます。
取引履歴を表示
チャート上に過去の取引の履歴が表示されます。
見づらいかもしれませんが、画像で言う青色の点線になります。
過去に売買したタイミングから決済したタイミングまでをつないでいるものです。
カラータブで設定可能な項目
ここでは、チャート画面に関する様々な線や足の配色の設定ができます。
「基本配色」のプルダウンにはMT4・MT5であらかじめ用意されたテンプレートの配色もあります。
以下が編集可能な項目です。
- 背景色
- 前景色
- グリッド
- 上昇バー
- 下降バー
- 上昇ローソク足(上昇ロウソク足)
- 下降ローソク足(下降ロウソク足)
- ラインチャート
- 出来高
- Bidライン【MT5のみ変更可】
- Askライン(Askのライン)
- ラストプライスライン【MT5のみ変更可】
- ストップレベル(ストップ・レベル)
ラストプライスラインは「直近実行された取引の価格線の色」metatrader公式サイトには記載がありますが、XMTradingのMT5で利用してもどの線を変更したのかわかりませんでした。
もしかすると直近約定値と同様にXMTradingでは用意されていない機能なのかもしれません。
MT4のみ設定可能な項目
オフライン・チャート
選択しているチャートの自動取得を停止し、オフラインでチャートを確認できます。
オフライン時は時間軸の設定ができません。
オフライン・チャートを解除すると最新のチャート情報を改めて取得開始されます。
MT4とMT5でのチャートプロパティ画面の違い
当然ながらMT5ののほうが最新のプラットフォームではあるので、設定可能な項目は多いです。
またMT5の方が設定画面にプレビュー表示があり、視覚的にどの項目を変更したのかを分かりやすく確認することができます。
MT4も配色変更であればプレビュー表示があるのですが、全般の機能についてはプレビュー表示がないので少しわかりづらいぶぶんもあります。
しかし結論としてはこだわった設定を行うことがないのであれば、MT4・MT5どちらもそこまで大きなデメリットはないのではないかなというのが個人的な印象です。