ichimoku kinko hyo(一目均衡表)って何?MT4・MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。
そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。
最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。
インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。
今回はテクニカル指標、トレンド系の「ichimoku kinko hyo」。
日本語だと一目均衡表と言います。
XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。
Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。
また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。
一目均衡表をざっくり解説
一目均衡表、英語でもichimoku kinko hyo。
日本人(一目山人、本名は細田悟一)が作ったものです。
Metatraderは日本製のプラットフォームでないですが、そのインジケーターにも搭載されるほど世界的に有名な指標です。
画像を見ますと、一見ごちゃごちゃした印象がありますが、見慣れてくるとそれぞれの線、塗りつぶしに意味があり、とても分かりやすいインジケーターと言えます。
線の数はトータル5本。
より視覚的に分かりやすく言えば3本の線と2本の線の間を塗りつぶした雲と呼ばれる4つの部品で一目均衡表は成り立っています。
この4つの部品とチャートの上下関係で相場を見極めたのが一目均衡表です。
昔の人もよくこんなこと思いつくなあと思います。
まず、線の公式について軽く触れておきます。
一目均衡表はそれぞれの線の公式も非常にシンプルなもので、理解しやすいものとなっております。
日数で計算することが多い一目均衡表ですが、今回は分かりやすく足の数で記載しています。
日足で利用するかたは26本=26日というかたちになります。
- 基準線(青):一定期間A(基本は26本)の足の中で最高値と最安値を足して2で割った値の点を繋いだ線
- 転換線(赤):一定期間B(基本は9本)の足の最高値と最安値を足して2で割った値の点を繋いだ線
- 遅行スパン(緑):現在の足の終値を一定期間Aの足の数だけ後ろに表示させた点を繋いだ線
- 先行スパンA(ベージュ):基準線と転換線の各々の点をを足して2で割り、一定期間Aの足の数だけ右(未来)に表示された点を繋いだ線
- 先行スパンB(白):一定期間C(基本は52本)の足の最高値と最安値を足して2で割った値を一定期間Aの足の数だけ右に表示された点を繋いだ線
おまけ:上記の通り、先行スパンは未来のチャートにも記載されるため、MT4・MT5の「チャートシフト」機能を利用すれば未来の雲も確認出来ます。
・MT4で未来の雲を見る場合:チャート上で右クリック、「プロパティ」、全般タブの「チャートの右端移動」をクリック
・MT5未来の雲を見る場合:チャート上で右クリック、「チャートシフト」をクリック
その1:雲でチャートを見る
まずは視覚的も特徴的でわかりやすい雲の部分から説明します。
雲は、先行スパンAと先行スパンBの2本を間を塗りつぶすことで出来ています。
画像だとちょっと分かりにくいですけど先行スパンAがベージュ色、先行スパンBが白色です。
かなりざっくりと一目均衡表を使うのならば、雲から出た足はそれなりに強いトレンドを示しているということです。
上の画像ではちょっと分かりにくいので、トレンドがはっきりとしている画像を用意しました。
ご覧の通り、下降トレンドのときは雲が上にあります。
逆に上昇トレンドは雲の上に足があることが分かるかと思います。
簡単に一目均衡表を使うのならこんな感じです。
ちなみにこれが一目均衡表での判断材料その1になります。
その2:基準線と転換線でチャートを見る
次に残りの3本の線のうち、基準線と転換線について説明します。
画像で言うと基準線が青色、転換線が赤色になります。
この2つの線はざっくり言えば移動平均線みたいなものです。
上記の通り、この2つの線はある期間の最高値と最安値を割った値を線で繋いだものです。
この2つの線がクロスしたとき(ゴールデンクロスとも言います)に判断材料としての効果が発揮されます。
基準線と転換線が交差した場合は何らかの転換点とみることが出来ます。
ベースを基準線として、転換線が上向きに突き抜けた場合は上昇トレンドと言える場面が多いでしょう。
逆に転換線が基準線に対して下向きに突き抜けた場合は落ち込みが強く出ていることから下降トレンドの可能性があります。
その3:遅行スパンでチャートを見る
最後に遅行スパンについて説明します。
名前のとおり、現在の足のところを見ても遅行スパンの線は表示されていません。
26個後ろで表示されています。
ちょっと後ろで見づらいですが、これもトレンドの判断材料になります。
判断の基準は、最新の遅行スパンの線がその時の足より上か下かでシグナルを判断します。
上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドとなります。
一目均衡表の全体的な見方
さて、5本全ての線の説明をざっくりながら終えました。
それぞれ3つのグループにに分けて説明しましたが、いかがでしょうか。
それぞれでもそれなりのシグナルとして機能しますが、3つの判断材料があるのです、全て使ってみてなんぼです。
仮にチャートの足が雲の上にあり、さらに転換線が基準線を上に突き抜け、しまいには遅行スパンまで上昇トレンドを示しているとしましょう。
露骨なまでの上昇トレンドですよね(三役好転と言うそうです。逆は三役逆転)。
このように3つも判断材料があるので、複合的にトレンド・シグナルを判断できるのが一目均衡表の最大の強みとなります。
三役を待たずに2役で判断する場合もあるでしょうし、そこはトレーダー次第です。
1つのインジケーターだけでも十分な判断材料となりうる一目均衡表。
他のインジケータと比べ表示量が多いので、他のインジケータと複合して表示させると見づらい点もありますが、分かりやすさは高めだと思います。
MT4での設定方法
1.パラメーター
①転換線:短期の期間を設定できます。初期設定は9(日)。
②基準線:中期の期間を設定できます。初期設定は26(日)。
③先行スパンB:初期設定は52(日)。基準線と転換線を足して2で割ったものをどんだけ右に移動させるかを設定できます。
2.色の設定
5つの線の色・種類・太さを設定できます。
※MT4では遅行スパンが雲(上昇)と雲(下降)で表記されています。
3.表示選択
線の表示を設定します。
MT5での設定方法
1.パラメータ
①転換線:短期の期間を設定できます。初期設定は9(日)。
②基準線:中期の期間を設定できます。初期設定は26(日)。
③先行スパンB:初期設定は52(日)。基準線と転換線を足して2で割ったものをどんだけ右に移動させるかを設定できます。
2.カラー
5つの線の色・種類・太さ、を設定できます。
3.表示選択
線の表示を設定します。