stochastic oscillator(ストキャスティックス)って何?MT4・MT5にあるテクニカル指標その意味と使い方をざっくり説明

チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。
そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。
最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。
インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。
今回はテクニカル指標、オシレーター系の「stochastic oscillator」。
日本語だとストキャスティクスとかストキャスティックスとかストキャスティクスオシレーターとか言います。
XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。
Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。
また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。
ストキャスティックスをざっくり解説
見にくいかもしれませんが、画面下部の水色の線と赤の点線がストキャスティックスです。
ストキャスティックスはざっくり言うと2つの描写された線の遷移からシグナルを確認する指標です。
よくあるオシレーターの系の見方と同じで上下2つの横線を青い線が超える超えない、青と赤の線のクロスなどによって市場のシグナルを判断していくものです。
MT4・MT5では水色の線を%K(ストキャスティックスの本線)と言い赤色の点線を%D(いわゆるシグナル線)と言います。
%Dはある一定期間の移動平均線を表示させたものになります。
MT4・MT5では移動平均線の種類も選択が可能です(設定方法は後述)。
%Kも%Dも単位はパーセントで0から100まで見た目上動きます。
上下に白い線がありますが、それを突き抜けたりすると売られ過ぎ買われ過ぎというシグナルとなり、逆張りをする際に利用されているものです。
この白い線はMT4・MT5では初期設定では20%と80%に描写されていますが、あるサイトには30%と70%だったり10%と90%だったりとバラバラなのでご自身の経験や思考で調整しても良いかもしれません。
具体的にどのようなタイミングをシグナルとするかですが、3つくらいあります。
- %Dや%Kが指標線(20%80%とか)を超えたとき
- %Kが%Dを上下に抜いたとき
- ダイバージェンスが発生したとき
1は単純に売られ過ぎ買われ過ぎという合図になります。
勢いがある動きはいつか収束して反転をします。
他のユーザーも使用している一般的なインジケーターを使用していると他のユーザーの動向も少し分かります。
無難な売買タイミングは一度ストキャスティックスが突き抜けた後、再度20と80の枠内に戻ってきたところかと思います。
突き抜けた後すぐにポジションを持っても突き抜けたままの状態が続くこともかなりありますので。
2は%Dが%Kを上に抜いた場合は買い、%Dが%Kを下に抜いた場合は売りというシグナルになります。
これも1と考え方は同様ですが、ストキャスティックスの移動平均から離れたまたは突き抜けた際に、平均より勢いがあるつまり反転する可能性があると判断するシグナルとなります。
3のダイバージェンスは、まず下の画像を見てください。
実際の価格チャートでは、白い丸をより黄色い丸の方が価格が高い事が分かります。
最高値を更新しています。
しかしストキャスティックスを見てみますと、黄色の丸は指標の線より超えきれていません。
これがダイバージェンスとよばれるもので、チャート上では最高(安)値を更新したにもかかわらず、指標では更新できていないまたは反転した動きをとっている状態を言います。
以前の高値より高値を付けておきながらストキャスティックスの反応が鈍い又は指標を超えないとき、つまりダイバージェンスが発生したときは相場の転換期を合図します。
と書きましたが、この指標の残念なところはそんな気がする・傾向がする止まりな点です。
画像を見るとチャートの動きに比べてストキャスティックスが暴れ過ぎに見えるかと思います。
設定画面で線の動きというか期間を変更すると若干見え方が変わりますが、初期設定のまま、というかストキャスティックスだとシグナルが大量に発生します。
それにもかかわらず値自体は大して動いていないことも多いですので、どこのシグナルを利用するかはトレーダー次第になるかと思います。
ストキャスティックスは欠点もありますが、参考になるデータも豊富です。
様々なタイミングでの参考になるかと思う指標です。
MT4での設定方法
1.パラメーター
①%K 期間:%Kの計算に用いられる期間を設定します。初期値は5です。
②%D 期間:%D(%Kの移動平均)に利用する期間を設定します。初期値は3です。
③スローイング:スロー期間というものの期間を設定できます。初期設定は3(スローストキャスティックス)で1にするとファストストキャスティックスになりますが、その他の数字も入れることが可能です。
④価格欄:%Kの計算に利用される価格幅を設定できます。初期設定は%K期間内の最高値と最安値です。これを%K期間内の最初の終値と最後の終値でも行うことが出来ます。
⑤移動平均の種別:%Dの移動平均の計算方法を選べます。
- simlpe→単純移動平均線(SMA)
- exponential→平滑移動平均(EMA)
- smoothed→平滑移動平均(SMMA)
- linear weighted→線形加重移動平均(LWMA)
移動平均の詳細はこちらの記事を参照ください。
moving average(移動平均)って何?MT4・MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説
⑥下限設定:下限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。
⑦上限設定:上限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。
2.色の設定
%Kであるメイン線と%Dであるシグナル線の線の色・種類・太さを設定できます。
3.レベル表示
指標に新たに横に直線を追加できます。
線ごとに線の色・種類・太さ・場所(レベルをプラスマイナス変更し上下に動きます)を設定し追加することが可能です。
4.表示選択
線の表示を設定します。
MT5での設定方法
1.パラメータ
①%K 期間:%Kの計算に用いられる期間を設定します。初期値は5です。
②%D 期間:%D(%Kの移動平均)に利用する期間を設定します。初期値は3です。
③スローイング:スロー期間というものの期間を設定できます。初期設定は3(スローストキャスティックス)で1にするとファストストキャスティックスになりますが、その他の数字も入れることが可能です。
④適用価格帯:%Kの計算に利用される価格幅を設定できます。初期設定は%K期間内の最高値と最安値です。これを%K期間内の最初の終値と最後の終値でも行うことが出来ます。
⑤移動平均の種別:%Dの移動平均の計算方法を選べます。
- simlpe→単純移動平均線(SMA)
- exponential→平滑移動平均(EMA)
- smoothed→平滑移動平均(SMMA)
- linear weighted→線形加重移動平均(LWMA)
移動平均の詳細はこちらの記事を参照ください。
moving average(移動平均)って何?MT4・MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説
⑥メイン:%Kであるメイン線の線の色・種類・太さを設定できます。
⑦シグナル:%Dであるシグナル線の線の色・種類・太さを設定できます。
2.レベル
指標に新たに横に直線を追加できます。
線ごとに線の色・種類・太さ・場所(レベルをプラスマイナス変更し上下に動きます)を設定し追加することが可能です。
3.スケール
①スケールの継承:1コ前の指標のスケールを引き継ぎます。つまり前回見やすく設定したインジケータのスケール情報を利用できるってものです。
②ラインによるスケール:可変だったスケールを値を指定して固定できます。チェックを入れると右側に三角形が表示されてそこでスケールを操作することも可能です。
・スケールパーセント→1~99%まで変更可能(動かすことで全体的な底上げがされます)。
・スケール値→マイナスにも設定可能。
③最小値の固定:下限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。
④最大値の固定:上限の値を変更・固定できます(時間足を変更してもそのまま適用されるので注意)。
4.表示選択
線の表示を設定します。