parabolic SAR(パラボリックSAR )って何?MT4・MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

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チャートをより分かりやすく把握・予想するためのインジケーター。

そのインジケーターを初心者の方でも分かりやすくざっくり解説していきます。

最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。

インジケーターはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のインジケーターを見つけてください。

今回はテクニカル指標、トレンド系の「parabolic SAR」。

日本語だとパラボリックSARとかパラボリックとか言います。

XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。

Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。

また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。

パラボリックSARをざっくり解説

xm_41.png

画像だと緑の点がパラボリックになります。

パラボリックをざっくり説明すると、売買のシグナルを示してくれる指標となります。

一見点が多く分かりづらいようにも見えますが、見方は非常にシンプルです。

パラボリックの点とチャートの足が触れたときにシグナルとなります。

基本的に上昇トレンドである場合はパラボリックより上に足が推移します。

逆に下降トレンドを形成している場合はパラボリックより下に足が推移する形になります。

この法則が崩れる、つまりパラボリックと足が交錯する、クロスする、触れる際に何らかのシグナルと考えることが出来ます。

  • 点が上にある時に点が下に向かって基本的に陽線と触れた時に買いのシグナルとなります。
  • 点が下にある時に点が上に向かって基本的に陰線と触れた時に売りのシグナルとなります。
  • ポジションを保持している場合は、触れた時が決済のタイミングであるともいえます。

パラボリックSARのSARは「stop and reverse」の略で、線で表示するプラットフォームもあるようです。

このパラボリックは注意点があります。

パラボリックはトレンドがあるときに効果を発するので停滞した相場、レンジ相場では効果は期待できません。

下の画像を見てみましょう。

xm_42.png

これは比較的落ち着いているチャートの画像にパラボリックSARを表示させたものです。

画僧のようにちょっとした値の上昇、下降で点が触れてしまい、大してチャートが動いていないにも関わらず、トレンドがあるかのようにシグナルを出してしまいます。

xm_43.png

この画像は1枚目よりはチャートが動いていますが、ほぼ最高値と最安値が変わらないレンジ相場のときです。

パラボリックのシグナルを信用すると下げのトレンドが強そうですが、実際は行ったり来たりの停滞相場です。

レンジ相場は行ったり来たりしますので、足とパラボリックがクロスしてもすぐ値が反転することもあります。

 

ちなみにパラボリックSARを考案したのはワイルダーって方です。

ワイルダー?そう、平均方向性指数(ADX)を作った人と同じ人です。

ADXも活用するとよりトレンドが見えやすくなります。

xm_44.png

これによってトレンドの勢いや、複数のシグナルからチャートの転換期を観察することが出来ます。

平均方向性指数については以下の記事に書いているので参考にしてみてください。

average directional movement index wilder(ウェルズワイルダーの平均方向性指数)って何?MT5にあるインジケーターその意味と使い方をざっくり解説

average directional movement index(平均方向性指数)って何?MT4・MT5にあるテクニカル指標その意味と使い方をざっくり説明

MT4での設定方法

1.パラメーター

①ステップ:加速係数を設定できます。

②上限:加速係数の上限を設定できます。

③色:線の色・種類・太さを設定できます。

2.表示選択

線の表示を設定します。

MT5での設定方法

1.パラメータ

①ステップ:加速係数を設定できます。

②最大:加速係数の上限を設定できます。

③スタイル:線の色・種類・太さを設定できます。

線の表示を設定します。