フィボナッチリトレースメントってなに?MT4・MT5にあるオブジェクトの使い方や設定を解説

この記事はMT4・MT5にある、FXテクニカル分析で役に立つインジケーターやオブジェクトなどを紹介していくシリーズです。

XMTradingのMT4・MT5ではチャートをより分かりやすく把握・予想するためにオブジェクトと呼ばれる図形などの描写機能があります。

そのオブジェクトを初心者の方でも分かりやすく解説していきます。

最初から難しいものを読んでもやる気が出ませんからね。

オブジェクトはいくつもありますので自分のトレードに合う最良のオブジェクトを見つけてください。

今回は「フィボナッチリトレースメント」。

フィボナッチ・リトレースメントと真ん中で区切る場合もあります。

XMTradingに関するサイトですので、用語や画像などMT4・MT5のプラットフォームを利用しております。

Meta Traderの公式サイトでは英語で分かりづらい部分も日本語で表記しております。

また数値やデザインなどを修正したい方向けにMT4・MT5の設定変更方法も最後に記載しておりますので参考にしてみてください。

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1.フィボナッチリトレースメントをざっくり解説

フィボナッチリトレースメントとは、簡単に言えばトレンドラインでの反発、そこでの押し目買い・戻り売りを注文するときに指標となる重要なオブジェクトです。

基本的な上昇トレンドラインは大きな上昇、小さな反発の下降を繰り返し、ジグザグに上昇していきます。

加工トレンドラインラインは逆に大きな下降、小さな反発上昇を繰り返し、ジグザグに下降していきます。

トレンドラインと逆行した値動きは、これはトレンド転換なのかな?ただの一時的な反発なのかな?と悩むポイントです。

一時的な反発であれば、トレンドラインに反発した動きはある程度の反発後に、またトレンドラインに向かって動くことが多いです。

この「ある程度の反発」がフィボナッチ数列を参照して動くことが多く、それをオブジェクト化して見やすくしたのが、フィボナッチリトレースメントなどのオブジェクトです。

 

【参考:フィボナッチ数列について】

フィボナッチ数列という言葉は、中学校や高校の数学で、漸化式の参考として聞いたことがある方もいるかもしれません。

簡単に言えば左2つの数字の和、つまり足した数を次の数字に書いていく、ということを延々と繰り返していった数列です。

1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144 ・・・

この数列の値を1辺とした正方形を並べていくと有名な「黄金比(1:1.618)」と呼ばれる美しい比率が確認できます。

※「1.618」はフィボナッチ数列のある数字をその1つ左の数字で割った値が、ある数字が大きいほど1.618に近づくというもの

絵画で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」や、自然界のオウム貝や花などはこの黄金比になっていることで有名です。

他に「0.618」「0.382」と「1.618」はフィボナッチ比率と呼ばれ、自然界や人間にとって、最も安心する、視覚的に美しく見える数値として広く知られています。

※「0.618」はフィボナッチ数列のある数字をその1つ右の数字で割った値が、ある数字が大きいほど0.618に近づくというもの

※「0.382」はフィボナッチ数列のある数字をその2つ右の数字で割った値が、ある数字が大きいほど0.382に近づくというもの

「最も安心する」というフィボナッチ比率が、FXという人間心理の渦巻く相場でも有用で、0.382や0.618を指標として価格の転換点になることが多いです。

2.フィボナッチリトレースメントの表示・描写方法

とりあえず、フィボナッチリトレースメントを表示させてみましょう。

ちなみにMT4・MT5どちらも似たような方法で表示が可能です。

1つ目はメニューバーから直接フィボナッチリトレースメントを表示させる方法です。

 

▼MT4のフィボナッチリトレースメント表示方法

「挿入(I)」「フィボナッチ(F)」「リトレースメント(R)」

 

▼MT5のフィボナッチリトレースメント表示方法

「挿入(I)」「オブジェクト」「フィボナッチ係数」「フィボナッチリトレースメント」

 

2つ目は画面上のメニュバー付近にラインに関するツールバーが表示されていれば、そちらからも表示が可能です。

MT5では4本の水平線の端に●が2つ付いているようなアイコン、MT4では4本の点線があり右下にFと書いてあるようなアイコンになります。

なおツールバーを表示させたい場合は、「表示(V)」「ツールバー(b)」「ライン等(L)」から表示が可能です。

上記の操作を行うと、チャート上でマウスカーソルが「+≡」のような形になるので、詳細は後述しますが、確認したい期間の始まりの期間内で、最高価格と最低金額が収まるように描写します。

※価格が下降するチャートであれば、最高値が100、最低値が0となるように描写

※価格が上昇するチャートであれば、最低値が100、最高値が0となるように描写

ロウソク足のヒゲを含めるかどうかはトレーダーの取引スタイルによりますが、僕はヒゲをある程度加味して描写しています。

 

【補足】オブジェクトをライン等バーに表示させる方法

MT4・MT5上部に「ライン等」(MT5)、「ライン」(MT4)のバーを表示させている場合は、こちらに任意のオブジェクトを表示させることができます。

当該バーで右クリックし、「カスタマイズ」をクリックします。

「利用可能なボタン」(MT5)、「非表示」(MT4)にあるオブジェクトが追加可能なボタンになるので、お好みに応じてセットしてみてください。

3.フィボナッチリトレースメントの基本的な使い方

では実際にフィボナッチリトレースメントで押し目買いを確認してみましょう。

今回は例として上記のような描写を行いました。

価格が急上昇した後の展開にて、フィボナッチリトレースメントを描写しました。

黄色い線と白い線、そして緑の線がMT4・MT5で描写されるラインです(今回は分かりやすくラインを別途強調して記載しています)。

値が急上昇・急下降した場合は、元の値に戻ろうとする跳ね返りが起きやすいです。

場合によっては元に戻ることもありますし、そのまま停滞するレンジ相場を形成したり、トレンドを形成し続けることもあります。

それを計るのにフィボナッチリトレースメントは有効です。

画像の通り、黄色いラインをきっかけに反転している場面が多いように見えるかと思います。

特に「23.6」「38.2」「61.8」は重要で、相場の転換点になることが多いです。

画像は「61.8」で反発してますが、「38.2」の反発も一般的に多い印象です。

「61.8」を超えると相場の戻しの力が相当である可能性が高いとも言えますが、そのあとに反発し「38.2」付近まで戻っていることが分かります。

このように、フィボナッチリトレースメントによって相場の転換点が非常に分かりやすく見えてくることができます。

今回の状況だと反発が「61.8」と深めだったのがあれだったのか、その後上昇のピークの「0」を超えきれず、上昇トレンドは終わり、レンジ相場を形成してしまいました。

レンジ幅はフィボナッチを参照しているような状況にも見えますね。

4.フィボナッチリトレースメントを信じすぎてはいけない

フィボナッチリトレースメントはあくまでトレーダーが描写したオブジェクトです。

必ず相場が自分が設定したようなフィボナッチリトレースメントで反発するわけではありません。

だましの反発なども考慮されて、実際に市場が意識しているフィボナッチはもっと大きなトレンドラインかもしれません。

チャートのロウソク足のヒゲを加味するかによってもズレがありますし、必ずしも反発する確証もありません。

自分の思うような描写ができるよう、試行回数を重ねてみることがよいかと思います。

ある程度数をこなせば市場の値動きと違和感ない描写ができてくるようになります。

それでも完ぺきではないので、これも一つの判断材料として活用する感じが良いかと思います。

5.MT4でのフィボナッチリトレースメント設定方法

チャート画面上で右クリックし、「表示中のライン等」をクリックすると現在表示しているオブジェクトの一覧が表示されますので、該当オブジェクトを選択後に「編集」をクリックすると設定変更画面に移ります。

1.全般

名前:ブジェクトに名前を付けます。名前はオブジェクトにカーソルが乗ったときやプロパティ画面などで確認ができます。

説明:「表示中のライン等リスト」などの説明で記載内容を確認できます。

スタイル:始点から終点で描写される直線の色・種類・太さを変更することができます。

背景として表示:チャートの足の後ろに表示させることが出来ます。

2.フィボナッチ・レベル

フィボナッチリトレースメントに新たに水平線を追加・削除できます。水平線の色・種類・太さ・場所も変更することが可能です。なお残念ながら、各線ごとの色の変更、塗りつぶしはできません。デフォルトでフィボナッチリトレースメントに必要な線は描写されているので、基本的には線の追加・削除は不要かもしれません。なお「デフォルト」を押すと初期状態に戻ります。

3.パラメーター

時間(上):100の点の位置、パラメータを設定できます。

時間(下):0の点の位置、パラメータを設定できます。

ラインを延長:水平線を右側に無限(未来)に描写します。チェックがない場合は始点または終点で描写が終わります。なおMT5と異なり、左側にラインを延長することはできません。

4.表示選択

線の表示を設定します。

6.MT5でのフィボナッチリトレースメント設定方法

チャート画面上で右クリックし、「オブジェクトリスト」をクリックすると現在表示しているオブジェクトの一覧が表示されますので、該当オブジェクトを選択後に「プロパティ」をクリックすると設定変更画面に移ります。

1.共有

名前:オブジェクトに名前を付けます。名前はオブジェクトにカーソルが乗ったときやプロパティ画面などで確認ができます。

説明:オブジェクトリストなどの詳細で記載内容を確認できます。

スタイル:始点から終点で描写される直線の色・種類・太さを変更することができます。

オブジェクトを背景として表示:フィボナッチリトレースメントをチャート足の後ろに表示させます。

選択を無効化:これにチェックを入れるとチャート上での期間の変更などフィボナッチリトレースメントの操作ができなくなります。設定しなおす場合は、チャート上で右クリックし「オブジェクトリスト(b)」からなど、再度設定画面を開いてチェックを外す必要があります。

2.レベル

フィボナッチリトレースメントに新たに水平線を追加・削除することができます。線の色・種類・太さ・場所も変更することが可能です。なお残念ながら、各線ごとの色の変更、塗りつぶしはできません。デフォルトでフィボナッチリトレースメントに必要な線は描写されているので、基本的には線の追加・削除は不要かもしれません。なお「デフォルト」を押すと初期状態に戻ります。

3.パラメータ

日付(上):100の点の位置、パラメータを設定できます。

日付(下):0の点の位置、パラメータを設定できます。

右に延長:水平線を右側に無限(未来)に描写します。チェックがない場合は始点または終点で描写が終わります。

左に延長:水平線を左側(過去)に無限に描写します。チェックがない場合は始点または終点で描写が終わります。

4.表示選択

線の表示を設定します。